<<緊急行動提起!>>

平和委員会のすべての会員が教科書の展示会に行き、「新しい歴史教科書をつくる会」(扶桑社)の歴史教科書の採用をしないように意見を書きましょう。

――― あと一週間の取り組みに全力を ―――

 6月30日、7月1日の両日さいたま市で行われた日本平和委員会第51回定期全国大会は内外の情勢を討論し、戦争体制を推し進める好戦勢力に対し、草の根から大きな運動を起こしつつ、国際連帯の大きな輪を作って好核好戦勢力を包囲する運動方針を採択し、大きく成功しました。その中で岡山県代表団はこの間の歴史教科書問題に対する運動の立ち遅れを痛感し帰岡後すぐに緊急行動を起こすことを確認し、ここに緊急行動を提起します。

 別紙のとおり県下の自治体で来年度の教科書採用のための展示会が開かれています。このなかにはあの悪名高い「新しい歴史教科書をつくる会」主導の歴史教科書(扶桑社版)が含まれています。
 今全国でこの反動きわまりない歴史教科書を採用させようと反動勢力は必死で運動を展開中です。
 この動きに負けてしまえば、「核兵器廃絶は絶対の論理か?」などという恥ずべき内容の教科書が採用されてしまう恐れがあります。すでにいくつかの私立学校でこの教科書を採用する動きが出ています。

 わたしたち平和委員会の会員は歴史を戦前に逆戻りさせる動きを絶対に見過ごすわけにはいきません。なぜならこの教科書の基本的理念が日本国憲法に真っ向から反する「皇国史観」「八紘一宇」「大東亜共栄圏」の思想に基づいているからです。
 そのためには今こそ展示会に出向き、再び侵略戦争の過ちを繰り返させない日本国憲法の立場にたって堂々と反対意見を表明することこそがなにより重要です。

 残された時間はあまりありません。緊急にすべての平和委員会の会員に声をかけあって展示会に出向きましょう。県教委の資料には一部不正確な部分もありますのでそれぞれの自治体の教育委員会に問い合わせて確認して行って下さい。
 また他の民主団体にも声をかけて共同で取り組みましょう。また選挙の取り組みを通じて自分の目で確かめたひどい内容を自分の言葉でまわりのみんなに伝え、靖国公式参拝にこだわり、日米軍事同盟をさらに強化する約束をした小泉首相の真の姿を知らせましょう。

 県平和委員会からの発信は僅かな部分にしか行き届きません。会員のみなさんのみんなの力でこの運動を広げていきましょう。また、この取り組みをすべて県平和委員会に逐次報告してください。

              2001年7月2日           岡山県平和委員会事務局

                            第51回定期全国大会岡山県代表団